LINEプロモーションスタンプを制作した際に、画像のアウトライン線がギザギザになってしまうことはありませんか?
グラフィックデザインやデジタルアートでは、この現象は「ジャギー(Jaggy)」と呼ばれ、スタンプの品質に影響を与えるとても重要な課題です。
この記事では、ジャギーについて詳しく説明し、その原因と解消方法をお伝えします。
グラフィックデザインやデジタルアートでは、この現象は「ジャギー(Jaggy)」と呼ばれ、スタンプの品質に影響を与えるとても重要な課題です。
この記事では、ジャギーについて詳しく説明し、その原因と解消方法をお伝えします。
「ジャギー」ってなに?
デジタル画像で、画像のエッジ(縁)がギザギザになり、不自然な見た目になってしまう現象を「ジャギー」といいます。
ジャギーがあると、見た目が悪くなりスタンプのクオリティが下がってしまいます。結果としてユーザーの満足度低下やダウンロード、利用の減少につながります。
ジャギーがあると、見た目が悪くなりスタンプのクオリティが下がってしまいます。結果としてユーザーの満足度低下やダウンロード、利用の減少につながります。

ではなぜ、このような現象が起こってしまうのでしょうか?
主な原因をチェックしていきましょう。
主な原因をチェックしていきましょう。
ジャギーが発生する原因は?
ジャギーが発生する主な原因には、下記のようなものが挙げられます。
01
画像の解像度が低い
画像の解像度が低いと、ピクセル(画像一つの最小単位)が大きく見えるため、エッジ(縁)がギザギザになってしまいます。
02
アンチエイリアスの不足
アンチエイリアスとは、画像のエッジを滑らかにする処理のことです。これが適切に行われていない・不足していると、画像のエッジがきれいに見えないことがあります。
03
サイズ変更の方法が不適切
画像をスケーリング(サイズ変更)するときの方法が不適切だと、ジャギーが発生する原因になります。
04
画像フォーマットの制限
JPEGなどの画像フォーマットでは、圧縮が原因でジャギーを引き起こすことがあります。
05
アウトラインまたはテキストのフチが細い
キャラクターやあしらいのアウトライン、テキストのフチなどの線が細すぎると、制作時には滑らかに見えていても、スマートフォンなどの実際の端末で確認した際にギザギザに見えてしまう場合があります。
スタンプの品質向上のためには、制作時の早い段階でジャギーを発見し、対処することが重要です。
では、ジャギーをどのように発見・確認すればよいのでしょうか?
具体的な方法をみていきましょう。
では、ジャギーをどのように発見・確認すればよいのでしょうか?
具体的な方法をみていきましょう。
ジャギーを確認しましょう
それぞれの制作段階で、ジャギーが発生していないかこまめに確認しましょう。
01
高解像度でのズーム確認
まず、制作したスタンプを高解像度でズームインして確認します。拡大することで、ジャギーを見つけられることが多いです。エッジが滑らかでない場合は、修正が必要です。
02
異なる背景色での確認
スタンプを異なる背景色に配置して確認します。特に、明るい背景と暗い背景の両方でチェックすることで、エッジのギザギザが目立つかどうかを確認できます。
03
出力フォーマットでの確認
スタンプの納品形式と同じ形式で画像を保存し、そのフォーマットで実際に表示されたときにジャギーがないか確認します。また、異なるデバイス(スマートフォン、タブレット、PC)で表示してみることも有効です。
04
他者によるレビュー
他者に確認してもらうことで、見逃していたジャギーを見つけられる場合があります。異なる視点からのチェックは非常に大切です。


では、実際にジャギーが発生してしまったら、どうすればよいのでしょうか。
解決方法を一緒に見ていきましょう。
解決方法を一緒に見ていきましょう。
ジャギーを解消しよう!
ジャギーを解消する方法を2つご紹介します。
2つめの方法は、細かいステップがありますので、ひとつひとつ確認しながら試してみてください。
2つめの方法は、細かいステップがありますので、ひとつひとつ確認しながら試してみてください。
- 方法①
アウトラインまたはテキストのフチを太くする。

- 方法②
方法①でも解消できない場合は、photoshopで下記の手順に沿って調整していくと、改善できる場合があります。

ズームイン:キーボードのショートカット「Ctrl + +」を使用して画像を拡大し、ジャギーが発生している部分を詳しく確認します。(Macの場合は「Cmd + +」)
メニューから「フィルター」>「ぼかし」>「ガウスぼかし」を選択します。
「半径」の値を適度に調整して、エッジが滑らかになるようにぼかしを適用します。値が大きすぎると画像全体がぼけてしまうため、確認しながら慎重に設定してください。メニューから「フィルター」>「シャープ」>「アンシャープマスク」を選択します。
「量」、「半径」、「しきい値」を適切に調整して、エッジを強調しながらも滑らかに加工します。これにより、エッジのディテールが改善されます。
下記に基準となる設定をまとめました。ここから適度に調整・確認しながら設定してみましょう。
「量」: 150%
「半径」: 0.3ピクセル
「しきい値」: 0ズームアウトして画像全体を確認し、ジャギーが解消されているかどうかをチェックします。
フィルターの効果が全体にわたって均一であることも、ここで確認しましょう。ジャギーが解消されたら、画像を高品質なスタンプの納品形式で保存します。
保存したら再度開いて確認を忘れずに。
ジャギー対策は十分に行いましょう!
ジャギーの発生にはさまざまな原因があり、それを理解することで未然に防ぐことができます。
また、このコラムで紹介したようなさまざまな解消法がありますので、ぜひ試してみてください。
美しく高品質なスタンプを制作し、ダウンロードや利用率の向上につなげましょう!
また、このコラムで紹介したようなさまざまな解消法がありますので、ぜひ試してみてください。
美しく高品質なスタンプを制作し、ダウンロードや利用率の向上につなげましょう!