その数ある機能の中でも、「リッチメニュー」はトーク画面上でユーザーの行動を促す重要な接点です。本記事では、リッチメニューをこれから導入する方、導入したばかりの方に向けて、クリエイティブ制作の基本を紹介します。
※UX=ユーザーエクスペリエンス:サービスを通して得られる体験
リッチメニューの基本的な考え方
アクションを促すための「デザインポイント」と「仕掛け」
目的別のおすすめ設計パターン
リッチメニューの基本的な考え方
LINE公式アカウントと一般的な広告の違い
ユーザーとの対話はあまり想定されていません。
一方、LINE公式アカウントは、ユーザーがタップする、予約する、クーポンを使うといった「行動」を前提としています。
この違いが、成果につながるリッチメニューを設計・制作するためにはとても重要です。
リッチメニューとは
以下のような機能やリンクを設定できます。
・クーポン
・ショップカード
・ECサイトや予約サイトなど、外部サイトへのリンク
配信がない期間でも常に表示されるため、いつでも見てほしい情報を掲載する「お知らせ枠」としても活用できます。
ただし、デザインによって使いやすさは大きく変わります。ただ機能を並べるだけでは、なかなか成果にはつながりません。

パッと見て伝わる「デザインポイント」
まずは見やすさを確保するために、優先度・情報量・配色という3つのデザインポイントを意識してみましょう。
ポイント01 優先度をつける
優先して押してほしいボタンを目立たせる
他のボタンよりも大きく見せるなど、メリハリをつける

ポイント02 情報量を絞る
「1ボタンにつき1メッセージ」を心がける
テキストだけでなく、アイコンを使って直感的に伝わりやすくする

ポイント03 見やすいサイズ・配色
文字は視認しやすい十分なサイズを確保する
色数を絞り、文字と背景のコントラストを強めて読みやすくする

ユーザーを動かす「仕掛け」
具体的なアクションにつなげるために、言葉選び・配置・左右のバランスという3つの心理的な仕掛けを取り入れてみてください。
仕掛け01 行動を促す言葉を選ぶ
具体的な文言で「どんな行動ができるか」を明確にする
「今」「限定」などの言葉でタップを後押しする
例えば、ただ「クーポン」と書くよりも、「クーポンを使う」としたほうが、次に何をすればいいかが分かりやすくなります。
仕掛け02 視線の動きを意識して配置する
この特徴を活かして役割を分けると、誘導の効果が高まります。
上段:最優先で起こしてほしい行動
下段:常に用意しておきたいリンク

仕掛け03 クリックされやすい位置を理解する
そのため、次のような配置がおすすめです。
右側:特に訴求したいコンテンツ、継続的に誘導したい導線
左側:利用シーンが限定されるコンテンツ

ここまでのまとめ
リッチメニューはただ機能を並べるだけでは成果につながりません。
以下の3つの基本を意識しましょう。
・見やすさ:パッと見て一瞬で理解できるデザインにする
・言葉選び:次の行動を引き出す具体的な言葉を使う
・配置の工夫:視線の動き(上から下)や、押しやすい「右側」を活かす
「優先順位」を決め、最適な「言葉」と「配置」を考える。これこそがリッチメニュー制作の基本です。
ここからは、これらの基本を踏まえた「目的別の設計パターン」を具体的に見ていきましょう。
目的別のおすすめ設計パターン
リッチメニューは、達成したいゴールに合わせてレイアウト(画面の分割数や配置)を選ぶことが大切です。ここでは、よく使われる4つのパターンをご紹介します。
目的01 特定のアクションへ強く誘導したいとき
強く促したい特定の行動がある場合におすすめの設計です。メインとなるボタンを他のタイルよりも大きく見せることで、ユーザーの視線を自然に集めることができます。
| 設計のコツ | 予約ボタンやキャンペーン特設ページへの導線を大胆に大きく配置する |
| 主な活用シーン | 予約への誘導、キャンペーン周知、新商品の告知 |

目的02 複数のメニューをバランスよく案内したいとき
案内したい情報が複数あり、ユーザーの利便性を高めたいときに向いています。情報をカテゴリーごとにすっきりと整理し、デザインに統一感を持たせるのがポイントです。
| 設計のコツ | ボタンのサイズを均等にし、アイコンを使って直感的に選べるようにする |
| 主な活用シーン | 商品・サービスの案内、来店・オフライン行動の促進、会員ログインの誘導、再購買・継続利用 |

目的03 期間限定のキャンペーンをアピールしたいとき
限定クーポンやイベント案内を、メッセージ配信だけに頼らず定着させたいときのレイアウトです。トーク画面に常に置いておくことで、過去のメッセージに流されることなく、いつでも簡単にアクセスしてもらえます。
| 設計のコツ | メッセージ配信と連動させ、今一番の注目情報を上段などの目立つ位置に置く |
| 主な活用シーン | キャンペーン周知、予約への誘導、新商品の告知 |

目的04 日々の利用をサポートしてリピートを促したいとき
ユーザーの定期的な利用や、サービスの習慣化を助ける環境を作りたいときの構成です。閲覧頻度の高い情報を押しやすい位置に配置することで、ユーザーの手間を減らします。
| 設計のコツ | ECサイトのマイページやクリニックの診察券など、「よく使う機能」を右側など押しやすい位置に置く |
| 主な活用シーン | コンテンツへの誘導、会員ログインの誘導、購買・継続利用、来店・オンライン行動の促進 |

おわりに:テンプレートで効率よく制作しよう
目的に合ったサイズや分割数を選ぶことも、成果を上げるための大切なポイントです。
LINE公式アカウント リッチメニューの画像の作り方から設定方法、ポイントまでを解説(外部サイト)
今回ご紹介した「見せ方の基本」や「目的別のパターン」を参考に、ぜひ自社にぴったりのリッチメニューを作ってみてください。









